ヲタ亭

そろそろブログタイトルが飽きたので、ここら辺でブログタイトルを変更いたします。

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桜の木の下には・・・。

家族のバスタイム以下略

コレから桜の季節です
桜の下には死体が埋まってる、だから儚く美しい


言いたい事は、わかりますね?

                    尻さん




―桜の木の下には―
           
        ―死体が埋まっている―



「桜・・・もう直ぐ散っちゃうね・・」儚げに彼女は言った。後頭部で纏めた黒髪を、温かくなり始めた春の風が優しく撫でていく。フワリと香る柑橘系の香りは彼女の身につけている香水のものだろう・・・。
彼女の視線の先の桜は、徐々にその華やかさを失いつつあった。

ザア!という一陣の風に撒かれて桜の花びらが暗くなり始めた空へと舞い飛ぶ。この桜も今夜でライトアップされなくなる。まぁ、ライトアップされたところで大して人が来るわけでもなく、まして散りかけの桜などを見に来る物好きはもうこの街には居ないようだった。

「この桜が散っちゃえば・・いよいよ春も本番だね」僕の言葉に、彼女が少し眉根を寄せる。
「春に咲く花なのに、春が終わる前に散っちゃうのって少し変だよね・・・」言われてみれば確かに・・・春を象徴する桜も春の終わりまで咲いているのをここ数年見ていない。もう少し前まではきっと夏を感じさせる時期まで咲いていたのだろうとは思うけれど・・・近年では二月の終わりに開花して、長くても四月の中旬には散ってしまうというパターンだ。
それが深刻化する地球温暖化のせいなのだろうとは思うのだが・・・そういった知識に疎い僕には良く分からない。それに・・・そこまで僕が考えることも無いだろう・・。

再びザア!という風が吹きぬけて行く。肩に付いた萎れかけた桜の花を払って、桜の木の下にあるベンチに腰掛ける。数秒後には背後で白熱灯が灯り、桜を妖艶に映し出す。時刻はぴったり六時半。太陽は地平線のかなたへと沈み、空気は藍色を湛えた。しばらくの無言。残り僅かな春の桜を楽しもうと、夜風にザワめく桜の木を感じていた。不意に、彼女は口を開いた。
「ねぇ、知ってた?」彼女が言う。特に感情を込めずに、本当に軽い調子で、僕に問いかけた。
「桜の木の下ってね、死体が埋まっているんだよ」彼女が言って、さも可笑しそうにクスリと微笑んだ。
「なんで、桜の木の下に死体が埋まっているって言うのかな?」あどけなく微笑む彼女に僕は微笑み返す。
「それって、どっかの小説に書いてあった言葉だろ?えっと・・・作者は確か・・・・」
「ホントだったら、ちょっと寂しいよね」彼女がやっぱり、軽い調子で僕に言う。
「ん・・?」突拍子無く進んでいく会話に、僕はついていけてないらしく、聞き返してしまった。
「だって、寂しいでしょ・・?こんなに綺麗なのに、その下には死体が埋まっているんだよ?」彼女の言葉に僕はふむと唸る。
「確かに・・・寂しい・・・かな・・?」僕は曖昧に答えて、未だに疑問を抱えているらしい彼女の頭を優しく撫でる。そういえば・・・と、僕は彼女に聞き返す。
「死体って・・・なんの死体?」僕の問いに、彼女が僕をキョトンとした様子で見つめる。その質問は想定外らしく、直ぐに思案顔になって考え込む。

「全てだよ」それは、どこからとも無く聞こえてきた。いや、実際は僕たちの目の前から聞こえてきたのだけれども・・・・まるで辺りから、四方八方から同時に声をかけられたかのような不思議な錯覚に陥る、そんな今まで聴いたことの無い不思議な声だった・・。お互いに気をとられて、目の前に人が来ていたことに気付かなかったらしい。長い腰まで届く黒髪に色鮮やかな十二単を纏ったその人は、その格好に似つかわしい妖艶な笑みを浮かべて桜を見上げていた。
「失礼ですが・・・あなたは?」
「なに、べつに名乗ることも無いだろう?別にお互いの名前を呼び合う必要も無いしね」普通なら違和感を感じる十二単もこの人が着ていると不思議と僕には疑問にならない。頭のどこかで「この人ならこの格好をするだろうな」等と初対面に相応しくない不可思議な思いまでもが浮かび上がる始末である。

「全てだよ、少年」彼女が唐突に語りだす。それが先ほどの言葉の続きだということに気付くのに、わずかばかりの時間が掛かった。不思議な格好をした当たり前の彼女は、自分の声と辺りを吹く風に陶酔するように微笑んで語った。
「桜の木の下には土がある。その土は幾千もの微生物の骸が混ざっているだろう?それに大地はどこまでも続いているだろう?いつかは君の祖先の墓場にも行き着くだろう、ならこの大地に桜が埋まっている以上桜の木の下に君の祖先が居ることになる。同じ考え方でこの大地に埋められた、この地に落ちた全ての生物が、この桜の下にあるってことだ。だから寂しくないだろう?」彼女が一息に言って、僕を指差した。
「いずれ、君もこの桜の下で眠るだろう」そして、僕の隣でなんとも言えない表情をしている彼女をゅビさす。
「君も、いずれこの桜の下で眠るだろう」そうして、彼女は両手を広げて天を仰いだ。
「君たちはいずれ、この桜の下で眠るだろう。別の桜の下でも眠るだろう。君たちが作り上げたコンクリートの建物の下でも眠ることになるだろう。君たちが作り出すことになるかもしれない戦渦の痕に君たちが眠ることになるだろう」彼女はそう言って穏やかに微笑んだ。
「君たちの過ちは、いずれ君たちの元へと降り注ぐ。君たちの寝場所はどんどん汚れていく。それで良いのか・・・・?」彼女は言って散っている桜の花びらを手で掴んだ。花びらは彼女の手の中でポウと光って空へと舞い上がった。
「まだ、まだ間に合う。君たちは償える。君たちはやり直せる。人は変われる、大地の姿が変わるようにゆっくりと時間をかけてでも、君たちは変わっていける。この世界のあらゆる形はその形を変えていけるんだよ」彼女が言って僕たちに微笑む。
「君たちは選べるんだ。自分が何の下で、何を枕に眠るかを」そうして、彼女はゆっくりと目をつぶった。
「桜の下には死体が埋まっている、だから儚く美しい。君たちも儚く美しく凛と生きていけ」そうして、彼女は十二単の袖から取り出した赤い紐の鈴をシャランと鳴らした。




・・・・・寝てしまっていたようだ。いつのまに・・・か、見れば隣で彼女も寝こけている。腕時計は六時半を示している。どうやら、この公園について直ぐに僕たちは眠ってしまっていたらしい。最後の記憶は・・・たしかこのベンチで食べた三時のおやつだ・・・・。彼女の体が倒れないように、ベンチに安定するように座らせて、僕は身体を伸ばすために立ち上がった。

ふと・・・足元に落ちている鈴を手に取った。赤い紐がついた小さな鈴。振るとシャランといい音がする。どうにも僕は得をしたようだ・・・。ザアと風が吹きぬけて行き、頭上の桜がザワザワと揺れる。

「凛と生きていけ・・」どこかで、そんな声が聞こえたような気がした。

僕はなんの下で眠るのやら・・・。唐突に浮かんだ不可解な思考に僕は苦笑して、未だに寝ている彼女を揺り起こした。






尻さん、ネタ提供ありがとうございます!

唐突に意味不明なシリアス小説を書きたくなっていたところにこのコメントだから有頂天になりました!





宣伝ありがとうございます!
しかし実際はそんな立派な物ではありませんよw

こちらこそよろしくお願いしますm(_ _)m


              チャボさん




いえいえ、立派じゃないなんてそんなご謙遜をwwww

これからも楽しく読まさせていただきます!




今現在もうちのスルメは
戦利品をリビングのDVDプレーヤーでCD再生して
コタツに入って目をとじてるよ。

            ぁりぁさん



スルメさんのおかげでどうしても欲しかったCDが手に入りました!
どうか、風邪を引いてしまう前に叩き起こしてあげてください(笑)
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テーマ:日記 - ジャンル:日記

  1. 2009/03/10(火) 21:05:32|
  2. 日記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<今日は、同窓会がありました。 | ホーム | リンクを追加で御座います!>>

コメント

ふざけて書き込んだコメントなのにカッケー小説になってた!wwwww


ネタになったなら幸いですわ
  1. 2009/03/10(火) 21:39:15 |
  2. URL |
  3. 尻 #-
  4. [ 編集 ]

何というスキル!
絵も上手でしたが物語まで作ってしまうとはお見それしました!
  1. 2009/03/10(火) 23:00:37 |
  2. URL |
  3. チャボ #-
  4. [ 編集 ]

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最近、ギターが楽しい。

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夏だね夏。あっづー。

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